自分の存在価値
私は通勤中は本を読んで過ごすことが多いのですが、先日より中村うさぎさんの「私という病」 というエッセイを読んでいます。
この本は中村うさぎさんの思い切った体験を元に書かれているのですが、内容にとても共感する部分があります。
彼女は自分という存在価値に不安を覚え、自分という存在価値を確認するために風俗という仕事にトライされました。
女性としての自分の存在価値を確かめるために、自分に値段をつけてみるという手段に出たのです。
世間は自分というものにどれだけの価値をつけるのか?
その確認法が風俗ということで、びっくりする部分はあるのですが、根本にある「自分の存在価値の確認」というものは誰しも考えるのではないでしょうか?
人間誰しも自分の存在価値を不安に思う瞬間があると思うのです。
その不安の先には
他人に認められたい
もっとよく見られたい
そういった欲があると思います。
だから、他人の評価も気になるのです。
うさぎさんのエッセイを読みながら、ダイエットというものその1つかなぁと思いました。
きれいな自分になってもっと色んな人にきれいだねって言われたい。
モテたい
好かれたい
ダイエットを頑張った自分にもっと自信を持ちたい。
などなど。
自分の価値を上げたいという欲求を胸にダイエットに挑戦される方もいらっしゃると思います。
そしてそれは大きなモチベーションになる場合もあります。
ただし、もろ刃の剣となる場合もあります。
あなたが欲している自分の存在価値は本当にダイエットによって得られるのでしょうか?
という場合です。
摂食障害や過度のダイエットをなさっている方にはそういった欲求が悪影響を及ぼします。
体型を気にされている方の中で痩せることですべてが叶う、解決すると考えておられる方もいます。
ダイエットというのは自分でできる取り組みやすい自己実現法でもあります。
ただ、それがすべてではありません。
今の日本社会は痩せている女性というのをもてはやし過ぎる傾向にあると強く感じます。
ダイエットの失敗があなたの存在価値の低さを証明するものではありません。
逆に減量だけがあなたの存在価値の高さを満たすものでもないのです。
あなたが得たいと思う自分は一体どういう自分なのか?
変わりたい!と感じた時には
どんな風に変わりたいのか?
なぜ変わりたいのか?
これらをじっくり考えてみることも重要だと私は思います。
自分を知る、やはりこれが大切です。
自分をさらなる自分にバージョンアップさせたい!という欲求を感じた時、人は大きなエネルギーを生み出します。
そのエネルギーを糧に健康的に「なりたい自分」を目指していきましょう。
あなたはどんな自分になりたいですか?
もしかして、別のやり方があるのではないでしょうか?
自分にあった自分の存在価値の高め方