One Life So Enjoy!!

毎日を楽しく健康に!保健師のセルフコントロールダイエット実践日記

暴力的な医療記事について思うこと「キャッチーな内容にダマされるな!」

蒸し暑い梅雨の朝ですね。

 
今朝こんな記事を見かけました。
 
よくあるタイプの「○○はいけない」的なやつです。
 
 
こういう記事を見かける度に、内容の無責任さに医療人の端くれとして怒りを感じます。
 
時々出てくる医師のコメントもおそらく先生方は「え、こんなふうに使われるの?」と驚いているんじゃないでしょうか?(わかりませんが)

 

この記事を読んでいて、紹介されている薬を飲んでいる人はおそらくドキッとしたと思います。

 

ドキッとしてかかりつけの先生に相談する場合はいいですよ。

ですがこの記事を読んだ人の中の数%は勝手な判断で「自己中断」をしかねないのです。

 

そのリスクをこういった記事に加担している方々は把握できているのでしょうか?

記事の流れを見ていると、とてもそのようには思えません。

 

無責任に不安を煽っているように見えてしまいます。

 

どのへんが無責任に見えるか?

 

この記事には、それらの薬を飲むに至った理由や目的が述べられていません。

そして、「必要のないものを飲み続けさせられているよ」というスタンスだけで書かれています。

 

いやいや、ちょっと待って。

そもそも必要な状態だから始まったのですよ?

 

飲む必要があって始まった薬を 「必要のないものを飲み続けさせられているよ」と書けるのはなぜ?

 

そこの理由が述べられていないのに、「ダマされるな」と書かれています。

 

ん??と思いませんか?

 抜け落ちている大切な部分が多すぎるのです。

 

降圧薬の中で言えば、書かれているのは「寿命を延ばす効果も少ない」薬だということ

 

いやいや、待って。

 

降圧薬は「寿命を延ばす」が目的ではないです。

 

降圧が目的であり、その理由は脳血管障害の予防です。

 

血圧が高く、そのリスクが高い人はリスクを下げなければ2次障害を生みます。

 

そのリスク緩和の1つが降圧薬。

 

「つまりARBなど最新の降圧剤は薬価が高いだけで、古くからある薬より寿命を延ばす効果も少ないのです。」

 

と記載されていますが、降圧薬の目的は「寿命を延ばす」ではなく「効果的に降圧すること」です。

 

ここで書かれている「薬価が高いだけの降圧薬」にどれほど降圧効果があり、降圧のコントロールがしやすい薬かどうかもかかれていません。

 

かかりつけ医にとって使いやすい薬は「降圧のコントロールがしやすい薬」つまり「その人に合う薬」です。

 

高いし、寿命を延ばさないから使わない方がいいなんて、家電と同じようなレベルで語れるものではありません。

 

などなど、言い出すとキリがないほど突っ込みどころが満載です。

 

この記事を読んで、私が伝えたいことはひとつ。

 

この記事には全く書かれていませんが、

 

自分はなぜこの薬が必要なのか?

薬以外でできることはないか?

 

これを考えて欲しいです。

 

飲み続けている薬、これはなぜ飲む必要があるのか?

 

本当に理解できていますか?

 

これをまずしっかり考えましょう。(もしくは先生に相談を)

 

例えば、太ったことによって血圧(血糖値)が上がって降圧薬(血糖降下薬)を飲んでいる場合、できることは内服の中断ではありません。

 

生活習慣の改善によって体重を落として血圧を下げ、内服の必要性をなくすこと。

 

これです。

 

飲んでいる薬の副作用のリスクにおびえるよりも、今の自分の生活習慣の方が、よっぽどリスクが高い事実というに向き合わないといけません。

 

この事実に向き合えていない人が本当に多いのです。

 

薬には作用もあれば副作用もあります。

 

飲まなくてすむならば、飲まないに越したことはありません。

 

薬を飲まずにできること。

 

これを見つけることが大切です。

 

キャッチーな内容に惑わされることなく、正しい知識を選んでいきましょう。

 

今朝の体重・・・47.4kg(身長159cm)前日比±0

水分貯留期が去り、エストロゲン優位の痩せ期に突入したようですね。

朝ごはん・・・卯の花、押し麦入り白米、御座候1つ、カスピ海ヨーグルト、コーヒー

昼ごはん・・・自作弁当(牛レバーのピリ辛煮丼)

夜ごはん・・・未定