予防医療の選択
最近のブログでも何回か取り上げていた子宮頸がんワクチン。
今日のニュースでは四月から定期接種となった子宮頸がんワクチンの接種を一時的に接種勧奨することを控えるとのこと。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130517-00000118-san-soci
原因は子宮頸がんワクチンの副反応報告にある様子。
副反応の報告は約328万人の接種者の中で1,968件。
その中で重症例は約100件(いくつかはワクチンとの関連性は不明のまま)
一方、子宮頸がんの罹患率について。
国内では年間約8,000の方が子宮頸がんに罹患し、約2,500の方が亡くなっておられます。
世界的に見ると、二分に一人の女性が子宮頸がんで亡くなっておられ、国内でも一日に七人の女性が子宮頸がんで亡くなっておられます。
そして、日本人の子宮頸がんの原因はワクチンのターゲットであるHPVの型の罹患がほとんどと言われています。
それはつまり、他国に較べても日本人の子宮頸がんにはワクチンの予防効果が高いということです。
ワクチンというものは病原体を弱毒化し、その一部を体内に入れるので、誰しもに100%安全とは言えません。
ですので、接種のリスクを上回る効果のある場合に接種することになります。
では、今回の副反応の報告は、接種のリスクが子宮頸がんの罹患のリスクを上回ったのでしょうか?
皆さんはいかが思われますか?
今の日本は世界から見ても、予防接種が非常に少ない国です。
センセーショナルな副反応のニュースばかりが目を引き、実際の効果についての報道はほんとにごくわずかしか耳に入ってきません。
キャッチーな報道に惑わされず、ご自身できちんと調べた上で納得のいく手段を選びましょう。
予防医療は治療とは違い、ご自身の手に委ねられています。
ですので、きちんとした知識をご自身で手に入れることが必要です。
マスコミのキャッチーな報道に惑わされず、メリット・デメリットを考えきちんと選択していきましょう。
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