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毎日を楽しく健康に!保健師のセルフコントロールダイエット実践日記

長谷川豊氏の透析炎上ブログを読んで考えること

おはようございます。

雨雨雨な毎日ですね。

 

洗濯物が乾かない日々でイラッとします。

 

さて。

先日、投稿されたブログでえらい騒ぎになっているこの記事

みなさんは読まれましたか?

blog.livedoor.jp

あまりに炎上し、ニュースサイト・BLOGOSが、不適切な表現があったとして謝罪し、当該記事を削除のうえ、謝罪文に差し替えしたほどです。

 

私としては、キャッチーな表現をして注目を集める強引な記事だなぁとは思いましたが「え、そこまでする必要ある?」と思っていた派です。

 

この記事が読者の感情を刺激するダメダメなところは、日本の、世界の透析患者のデータを何一つ挙げて書かれていないとこなんですよね。

 

こういう記事書くならオフィシャルデータ出さないと。。。

 

ということで、今回は日本の透析治療について知っていこうと思います。

長谷川氏のようにこのシステムが良いか、悪いかを述べるつもりは全くありません。

 

それは置いといて、日本の、そして世界の透析の現状を知ることは意味があると思います。

 

まず、人工透析とは?

 分かりやすく言うと、腎臓が機能しなくなったため、腎臓の機能である「濾過」を人工的に行うということ。

 

では。

日本、透析患者で検索するとトップに出てくるのはこちら。

日本透析医学会ホームページ:図説 わが国の慢性透析医療の現況 −目次−

そらそうです。

こちらにはたくさんのデータが載っています。

 

ではまず、人数把握から。

・慢性透析患者数の推移

 

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ちなみに、

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世界の透析患者数の7割を日本が占めている現状です。

海外では、一定の年齢を超えると透析の保険適応をしない国もあります。

 

・導入患者の年齢と性別

 

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 日本の平均寿命は男性が80.79歳、女性が87.05歳厚生労働省2015年分の概況)です。

・導入患者の主要原疾患

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 原疾患の1位が糖尿病性腎症、第2位は慢性糸球体腎炎、第3位が腎硬化症

腎臓自体が悪くなって透析治療を導入するより、糖尿病が悪化して透析を導入する方が大部分となることがわかります。

 

平成26年患者調査の概況(厚生労働省)によると、糖尿病の患者数は316万6,000人となり、2011年の調査の270万から46万6,000人増えて、過去最高となったそうです。

 

 1ヶ月の透析治療の医療費は、患者一人につき外来血液透析では約40万円、腹膜透析(CAPD)では30~50万円程度が必要といわれています。

www.zjk.or.jp

透析治療を受けている患者さんは市区町村によって認定基準が異なることがありますが、身体障害者1級もしくは2級に認定されます。

 

身体障害者1級の認定を受けると、透析以外の治療で病院を受診した場合も医療費の自己負担は大幅に減額されます。(負担ゼロの場合もあります)

風邪引いたって、骨折したって減額が適応されます。

 

 などなど。

 

今日お示ししたデータについて、私からはコメントは差し控えます。

みなさんが、それぞれ考えてくださればいいなとお思います。

けれど、長谷川氏が訴えたいことは、こういった事実に基づくことなのではないかと推測します。

 

病院勤務時代、糖尿病が悪化して透析を導入した患者さんのベットサイドには常にお菓子があり、ぼりぼり食べて過ごしているのも見ました。

 

人工透析を続ける患者さんが増えると、日本の医療費負担が増大するのは事実ですし、このままで日本の医療保険が立ち行かなくなるのは当然です。

 

透析治療が悪いと言っているわけでは、決してありません。

 

必要なのは透析治療となる前に、原疾患である糖尿病の治療を患者さん本人が「責任と自覚を持って」取り組めることだと私は思います。

 

生活習慣病は改善できる病気です。

ですが、そのサポートを万全にできる医療体制になっているかは疑問です。

 

医療だけでなく、多方面から病気を予防する、改善できる体制を国として作っていってほしいと願うばかりです。

 

今朝の体重・・・47.9kg(前日比+400g)旅行太りから戻りきりません。

朝ごはん・・・卵かけごはん、カスピ海ヨーグルト、コーヒー

昼ごはん・・・自作弁当(具沢山おから丼)

夜ごはん・・・未定